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エピソード

EPISODE 01 T-Flex開発秘話

工場長

工場長
クロス
マネージャー

マネージャー

会話をする工場長とマネージャー
総勢50名の
プロジェクト始動
既存の概念を破壊して
不可能を可能にする装置

ープロジェクト発足時のことを教えてください

工場長今までとは違う技術を盛り込もうということで始まったプロジェクトなので、従来にない技術を洗い出すことから始まりました。細かい部分を選定していくところにも時間がかかりなかなか大変でした。

この装置は、従来ある装置の問題点を集めた所から開発しました。具体的には2つあります。1つ目は、装置をいかに小さくできるかということ。2つ目は機械トラブルをなくすこと。プログラムに関しては、従来とは全く違うやり方でコードを一から見直しました。お客様の手元に届いた後にトラブルを起こさない製品を目指しています。

装置サイズに関しては、立体的に考えて縦横の既成概念を無くし、無駄なスペースを削る事を考えました。理由は、お客様の工場で装置の占める面積が少なくなるからです。これが何に生きてくるかというと、装置が小さくなれば、その分装置を多く置けますよね?装置がいっぱいになってしまうと、お客様は新たに工場を建てるというコストが発生します。極端な話、半分のサイズの装置があれば、工場を立て替えなくていい訳です。

装置の大きさというのは、お客様にはとても重要な部分です。部品点数なども減らし、最終的には販売価格に反映するところまで目指しています。実際は、新しい技術を取り込んだことによってコストアップした部分もありますが、他の部分でコストダウンを図り、技術的にワンランクもツーランクも上の製品を生み出しました。

マネージャー新しいものを作る時は、難しいことだらけです。トラブルが起きるたびにマニュアルを見直し、動きを作るプログラムもゼロから作り直しました。

ープロジェクトの進行はどのように行いましたか?

工場長いろいろな部署が関わるので、最初に他の工程のメンバーを入れて、意見を交換しました。みんなの意見を参考にしながら、一番最初の設計に取り組んだ所は、非常にうまくいったと思っています。

一部の人たちが考えたものではく、いろいろな人たちが考えた「ものづくり」。他部署間で何度も何度も意見を交換し、できるできないなどの落とし所を見つけながらやらないと前に進まない。みんなの意見をうまく活かせるように心掛けました。

マネージャー周りの人たちのスケジュールを調整しながら進めました。お客様の対応だったり、管理する仕事が増えたりする中の合間を縫ってやっていて、このプロジェクトだけを進めている訳ではないので、その部分が大変です。

工場長何百名もいる会社だったら、それだけをやるチームを作ると思いますが、弊社はまだそこまでの規模に至っておりません。人によっては、やらないといけないことが多いと感じることがあるかもしれませんが、そこがやりがいであり、成長ができるところでもあります。

マネージャー今後、プロジェクトが終了し、この製品を販売していけば、お客様にとっても弊社にとっても多くのメリットがあると考えています。従来の特許技術も駆使して、お互いにとってメリットになるような装置を開発できるように、プロジェクトは現在も進行中です。

複雑な構造の半導体封止装置
挑戦こそが開発の醍醐味
挑戦できる環境があるから
気持ちがリセットできる

ープロジェクトの取り組み方について教えてください

工場長今までにやったことをやるのは、仕事の延長じゃないですか。そこから全く違うものをやるってことは、気持ちがリセットされる。今までにやったことがないことをやれる環境は本当に面白いと思います。それこそが開発の醍醐味です。

新しいことをやることで、意気込みも変わってくると思うし、楽しみもあるのではないかと思います。特に今回のプロジェクトは、技術をどう高めるかというところを目指しています。通常の製品だとお客様と打ち合わせをして決めていくので、その違いがあります。

マネージャー本当に難しいことをやろうとすると、それなりに苦労があります。プロジェクトとは別に急ぎの仕事がある場合は多少の残業もありますが、頑張った分、完成した時は嬉しいですよ。

工場長複数の部署で一つのものを作り上げるということに対して、「これは自分の部署の部分ではないから関係ないよ」ではなく、全員が自分の開発したものだという意識でやってくれています。この意識がものづくりでは大事なことです。ここに開発の難しさと、面白さが集約されていると思います。一つのプロジェクトと言っても、一人一人に意思があります。それをひとつに纏めていかないといけない訳ですから、導いてやってあげないといけないですよね。ずっと外れたままでは平行線なので。

マネージャープログラミングの部分は私がメインでやっています。チームワークも重要ですが、プログラミングは一人で作業をする方が多いかもしれません。もちろん手が空いている人に手伝いをお願いすることはあります。

工場長ソフトは作り込みから行うので、ボリュームが多い。状況を見ながら、会社全体で協力をしてプロジェクトを進めています。それぞれの部署でベテランから中堅の先輩までいますので、その人たちの話を聞きながら、個人の能力を高めてもらいたいです。それが集約されて大きな力になるので、気負わずにチャレンジしてほしいと思います。

最初は簡単なことしか出来ないかもしれないが、その小さなことでも一つやることが会社の利益を生んでいる仕事でもある。そういった気持ちで取り組んでいってもらえるとありがたいです。最初は右も左も分からなくて当然です。ただ目の前の仕事を一つ一つやっていくことで新入社員でも活躍でき、仕事の達成感などの実感が湧いてくると思います。

インタビュー中の風景
イノベーティブ精神
革新的な技術が
生まれる職場は
会話が弾み心が踊る

ー入社時のことを教えてください

工場長30年以上前だからな・・・笑 私には厳しい先輩がついていました。言葉で教えるというよりは、行動や態度から学ぶことが多かったように思います。新入社員の時は、当然何もわからない訳ですから、まずは先輩が見本を見せてくれました。昼ご飯の後に眠りかぶって仕事をしていた時は結構怒られました。(笑)

弊社は他の会社と比べてもとてもラフ(フレンドリー)な会社になっていますよ。先輩と後輩の関係もラフ。弊社では、○○係長とか○○課長とかそういう呼び方をしないんですよ。役職で呼ぶことはまずありません。社長も含めて「さん」付けで呼ぶので、そこが若手でも伸び伸びと意見を出せる空気になっているのかなと思っています。

マネージャー怒られた記憶しかないです(笑) 教えてもらいながらプログラムの悪いところを修正していくような仕事の流れでした。

ー居眠りする社員がいたら?(笑)

工場長うーん。どうかな。最近は、眠っている人を見ないですからね(笑)

ー未来の仲間へ一言お願いします

工場長我々の業界は5Gに関係する仕事など、最先端の仕事をやっています。みんなそこに誇りを持って仕事をしている人たちばかりです。ぜひそのメンバーに加わって頂けると嬉しいです。

マネージャー難しいことにもチャレンジしていって一緒にスキルアップしていきましょう。